五反田駅から清泉女子大学まで歩く

「大学まで歩こう」プロジェクト第22弾!今回は、品川区の都会的な活気から、歴史ある洋館が佇む丘の上へと至る、「清泉女子大学」へのルートをご紹介します。

ビジネス街としての顔を持つ五反田駅から、旧島津公爵邸という輝かしい歴史を持つキャンパスを目指す、約9分の優雅な上り坂コースです。


歴史と気品が薫る「島津山」への誘い:五反田駅から清泉女子大学へのショート・プロムナード

JR山手線、都営浅草線、東急池上線が交差する五反田駅。飲食店やオフィスがひしめき合う駅前から少し歩くだけで、そこには都内屈指の高級住宅街「城南五山」の一つ、島津山(しまづやま)の静謐な空間が広がっています。

1. 五反田駅「東口」からスタート

旅の始まりは五反田駅の東口。駅前は常に多くの人々が行き交い、エネルギーに満ち溢れています。まずは駅前の大きな交差点を渡り、ソニー通り方面(品川方面)へと向かって歩き始めましょう。

都会的なビルが立ち並ぶ中を数分進み、一本脇道に入ると、徐々に街の喧騒が遠のいていくのを感じるはずです。

2. 「島津山」の坂道を上る

ここからのハイライトは、清泉女子大学が位置する「島津山」への緩やかな上り坂です。このエリアは、かつて旧仙台藩伊達家の下屋敷があり、後に旧薩摩藩島津家の本邸が置かれたという由緒ある場所。

坂道に沿って並ぶ風格ある邸宅や、手入れの行き届いた緑を眺めながら歩いていると、五反田駅前の賑やかさが遠い世界の出来事のように思えてきます。坂を上るにつれて空が広く感じられ、清々しい空気が通り抜けます。

3. ヴォーリーズ設計の重要文化財、旧島津公爵邸

坂を上りきると、深い緑に包まれた清泉女子大学のキャンパスに到着します。

正門をくぐり、まず目に飛び込んでくるのは、名建築家ジョサイア・コンドルが設計したルネサンス様式の白亜の洋館「旧島津公爵邸(大学本館)」です。国の重要文化財にも指定されているこの建物は、まさにキャンパスの象徴。四季折々の花が咲く英国風の庭園と共に、ここには百年前から変わらない気品ある時間が流れています。

4. わずか9分のタイムトラベル

五反田駅から清泉女子大学正門までは、距離にして約600メートル。ゆっくり歩いて約9分ほどの道のりです。

「現代のビジネス街から、明治・大正の華やかな歴史の舞台へ」。このわずか9分間のウォーキングは、日常の通学や散歩を、とてもドラマチックな体験に変えてくれます。朝の光を浴びながら歴史的名建築を目指す時間は、きっと特別な一日の始まりになるはずですよ。


【今回のルートマップ】 五反田駅から清泉女子大学までのルート(Google マップ)

【歩いてみた感想】 距離は短いですが、坂を上るプロセスがあるため、心地よい達成感があります。特にキャンパス内に入った瞬間の、あの圧倒的な美しさと静寂は唯一無二。五反田という街が持つ多面的な魅力を再発見できる、非常に贅沢な散歩コースです。