護国寺駅から学習院大学まで歩く

「大学まで歩こう」シリーズ、今回は歴史ある寺院から皇室ゆかりの学び舎へと続く、文教地区の気品あふれる散歩道をご紹介します。

東京メトロ有楽町線・護国寺駅から、目白の丘に佇む学習院大学(目白キャンパス)を目指す、約25分のコースです。


文教の薫りをたどって:護国寺から目白の丘へ、歴史を歩むアカデミック・ロード

都心にありながら、どこかおっとりとした情緒が残る文京・豊島エリア。今回は、徳川家ゆかりの「護国寺」から、広大な森に包まれた「学習院大学」まで、目白通りを主軸にした気品ある散歩道をご案内します。

1. 護国寺の静寂からスタート

旅の始まりは護国寺駅。地上に出ると、目の前には徳川綱吉公の命によって建立された大寺院、護国寺の仁王門がそびえ立ちます。まずは広大な境内で、江戸の歴史と静寂を肌で感じてから歩き始めましょう。

護国寺を背にして、不忍通り(しのばずどおり)を西へと進みます。このあたりは出版社や教育施設が多く、歩いているだけで背筋が少し伸びるような、知的な活気に溢れています。

2. 「目白通り」の並木を楽しみながら

しばらく歩くと、道は目白通りへと合流します。ここからは、緩やかな上り坂を楽しみながら、ひたすら直進するルートです。

道中には、同じく長い歴史を持つ「日本女子大学」のキャンパスが広がります。歴史を感じさせる建築物と、手入れの行き届いた植栽が続くこの道は、都内でも有数の美しい通学路。特に新緑や銀杏の季節は、木漏れ日が歩道を黄金色に染め、歩くことそのものが贅沢なアクティビティになります。

3. 「椿山荘」の森を感じて

さらに進むと、左手には名門ホテル「ホテル椿山荘東京」の広大な森の気配が感じられます。直接中に入らなくても、このエリア一帯を包む豊かな緑の潤いは、散歩の足取りをより軽やかにしてくれます。

坂を上りきると、賑やかな目白駅周辺の喧騒が近づいてきますが、その手前、右手に現れるのが学習院大学の正門です。

4. 都会の真ん中に残る「武蔵野の森」

正門に到着すると、まず驚かされるのがその圧倒的な緑の深さです。キャンパス内には、かつての近衛騎兵連隊跡地としての歴史を物語る古木が立ち並び、まさに「武蔵野の森」がそのまま残っているかのような静謐な空間が広がっています。

護国寺駅からの距離は約1.7キロメートル。ゆっくり歩いて約25分ほどの、充実感のあるウォーキングコースです。

【歩いてみた感想】 護国寺から目白へと続くこの道は、アップダウンがありながらも景観の変化に富んでいて、飽きることがありません。歴史、教育、そして自然。東京が持つ「品格」を五感で楽しめる、大人にこそ歩いてほしい贅沢な散歩道ですよ。